これってケイザイガクかもしれない!

この浮世絵にはどんなことが描かれている?

歌川広重「東都名所 高輪廿六夜待遊興之図」

作成:天保12年~13年頃(1841~1842年頃)
江戸東京博物館蔵
歌川広重(1797~1858)は江戸時代(1603~1868)末期の浮世絵師。「東海道五十三次」「名所江戸百景」などが有名。ゴッホ、モネなど、西洋の画家にも影響を与えた。

  • この浮世絵は、江戸高輪(東京都港区)での月見の様子を描いたもの。当時の高輪は、海が開けた月見の名所だった。
  • 旧暦7月26日(現在の9月上旬ごろ)の深夜から明け方ごろに出る三日月を阿弥陀三尊の到来になぞらえて、その有難い姿を拝もうと、たくさんの人々が集まった。
  • 海に浮かんでいるのは月見の屋形船。

江戸の外食産業を支えた全国各地の「特産物」

18世紀後半以降、全国各地で「特産物」が作られ、大消費都市である江戸に多様な食材が提供されるようになったため、外食産業がバラエティに富むようになりました。
蕎麦つゆ…「味噌たまり」+大根の絞り汁
→千葉産醤油が出回り、濃口醤油ベースになった
甘味…香川で国産砂糖が作られ庶民も安く入手できるようになった
→汁粉・みたらしだんごの登場

◎以下の地域の「特産物」も江戸時代に作られました。
静岡:茶、和歌山:みかん、兵庫:塩・日本酒、奈良:三輪素麺、愛知:瀬戸焼・木綿、群馬:生糸、福岡:博多織(絹織物)、石川:輪島塗・九谷焼、岐阜:美濃和紙

「特産物」の生産=近代日本経済の基礎

江戸時代の間に、全国で米以外の生産も活発になりました。
特に、生糸・絹織物・綿織物・醤油・陶器などは、明治時代以降、日本の重要な輸出品となりました。
たとえば、明治5(1872)年開業の世界遺産・富岡製糸場は、良質な生糸の量産を目指して造られた工場です。
明治時代以降の日本の経済発展は、江戸時代の経験があってこそ成し遂げられたものなのです。
普段食べているもの・見ているものから、日本経済の歴史を感じることができるんです。

それが日本経済史。実はこれも経済学の一つです。

現在の高輪(東京・港区)

カリブ海の海賊からサザ○さんまでこんなことも経済学!

日常の中にある
経済学

ちょっとしたときに起こりうるお金の問題。
自分の生活の中から経済学について
考えてみましょう。

欲しいものいっぱい♥♥ 全部欲しいけど…今月ピンチ……どれかあきらめなきゃ…

といったようにお小遣いなどをやりくりして、一番満足感を得られるような買い物をするはずです。
つまり、限られた資源(=お財布の中身)の範囲で、どう買えば最も幸せになるかを考えて選んでいるはず。

そう考えると、毎日、経済学に触れていると思いませんか?皆さんの身近な悩みを解決するのも経済学なのです。
こんなことも経済学の目線で考えることができます。

  • 回転寿司は何皿まで取るべきか?

  • ガチャガチャやカード、集めだしたらとまらないのはなぜ?

  • 今日もらう10,000円、1週間後にもらう11,000円、どちらがお得?

  • 非正規社員がいい?正規社員がいい?

クジラの絶滅の
危機も経済学⁉︎

クジラが絶滅の危機にあるって知っていますか?
実は、人間の生活だけではなく、動物の生態も経済学で考えることができます。
どうしてクジラが絶滅の危機にあるのか経済学の法則で説明できるのです。

たとえば羊飼いがたくさんいるある村のはなし・・・誰でも使える牧草地、色んな羊飼いがやってきます。どんどん増えて・・・たくさんの羊が放たれ・・・たくさん草を食べます。これを続けると・・・羊が多すぎてこのままではいつか草が食べつくされてしまう!!!

そう思った羊飼いはこの牧草地に自分の羊を放すことをやめるでしょうか。
答えはNO!
「自分がここを使わなくなっても、他の人たちは放し続ける!! あいたスペースをねらって他の人もやってくるに違いない!!」
結局、草は食べつくされ、羊飼いは羊を飼えなくなります。
これを、経済の法則で境地の悲劇といいます。

  • ★共有地:みんなで使っている土地
  • ★共有資源:誰でも無料で利用できるが、ある人が利用する と他の人の利用できる量が減ってしまうもの。

なぜ、クジラが絶滅の危機にあるかわかりましたか?

クジラも共有資源です。
クジラは誰のものでもなく、ある人が捕ると他の人の捕る量が減ります。
このまま放っておくと、牧草地の草のように、いつかクジラは絶滅してしまうのです。

経済学=
おカネもうけの
学問?

経済学と聞くと、すぐに思いつくのが、「経済学=おカネもうけの学問」という人も多いでしょう。

こんな言葉をイメージしませんか?:インフレ、デフレ、円安、不況、株、円高、好景気

確かにおカネのことも学びますが、それは経済学の一部でしかありません。
経済学を一言でいうと「限られた資源の中で、どのようにしたら人々が幸せになるか」を考える学問です。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は私たちの日常で当たり前に行っていることも、経済学なのです。

経済学は生きるうえで重要です

経済学は今を生きるために誰もが必要な道具なのです。
決して学者やビジネスマンだけが知っていれば良いというものではありません。
人生の重大な選択の時、自分の生活をより良い方向に導いてくれるかもしれません。

経済学が気になってきたそこのあなた!
経済学と経営学と商学の違いも気になりませんか??

何が違うの?「経済学部」「経営学部」「商学部」

「経済を学ぶ」ということで考えると、経済学部以外にもさまざまな学部があります。

経営学の視点:企業経営に必要なヒト・モノ・お金の管理の仕方(企業に関することを学べる!) 経済学の視点:政策・生産・流通・消費など、経済活動に関する仕組み全てが対象(ひろーい範囲を学べる!) 商学の視点:企業の製品・サービスが消費者に届く過程(「もの」や「サービス」が私たちに届くまでの道のりを学べる!)

これ以外にも、経済学を学ぶにはこんな名前の学部があります。

  • 政経学部
  • ビジネスマネジメント学部
  • 人間社会学部
  • 地域創造学部
  • サービス創造学部・・・・・etc.
ちょっとわかったかもしれない!

経済学に数字を使うってホント?

文系なのに数学を使う
経済学部
数学を使うワケ

経済学は文系です。しかし数学が必ず必要になります。
なんで文系なのに数学・・・と思いませんか?
経済学部に進んだ先輩たちの中にも同じように思った人がたくさんいることでしょう。
数学なんて頭にもなく、いきなり出てきて戸惑う人もいます。
しかし、数学を使うのにはワケがあります。

たとえば、数学を使ってモノゴトを説明できると、ちょっといいことがあります。

ある政治家の言いぶん…

政治家A
「この政策は消費者が1年間で10万円得をする!!!!」
「なぜなら、頭が良くて偉くて有名なあの人だってそう言っている!!!!
だから得をするのです!」
政治家B
「この政策は消費者が1年間で3万円得をする!!!!」
「なぜなら・・・この政策を数式を使って考えると○○○○になり、グラフで見てみても明らかに3万円得することがわかります!だから得をするのです!」

さて、あなたならどちらに納得しますか?
ひとまずは政治家Bに納得する人が多いのではないでしょうか。

重要!

なぜなら政治家Bは「客観的」な数字で証明しているからです。
「客観的」とは誰が計算しても同じ結果になることを意味します。
経済学は「客観的」にモノゴトを説明し、評価できなければなりません。
だから、経済学では数学を使うのです。

おまけ あなたはこんな経験ありませんか?

例えばデートで電車に乗るとき・・・

「ルート1は40分、ルート2は47分かかるけど、ルート2で行こう」
と言われたら「なんで?」って思いますよね。
「ルート1は40分で677円、ルート2は47分かかるけど388円だから、ルート2で行こう」と、言われれば納得することができます。

実は、あなたも普段から「客観的」にモノゴトを説明しているかもしれません。

経済学部で
必要な数学って?
意外と知ってる数学カモ

実は、高校の数学がわかれば経済学部で使う数学のほとんどが理解できます。具体的には・・・

連立方程式!!!

高校で「政治経済」を勉強した人は下の図を見たことがあるはずです。
あなたが経済学部に入ったとき、最初に出会うのがおそらくこの「需要と供給」というグラフでしょう。
あなたが買うお菓子や洋服の値段がどうやって決まっているか知っていますか?
このグラフは、モノの価格が決まるメカニズムを表したグラフです。

需要と供給のグラフ 需要曲線:モノの価格と需要量との関係を表した曲線 供給曲線:モノの価格と供給量との関係を表した曲線

需要曲線と供給曲線が交わる点(E)で、需要量と供給量が一致し、モノの価格が決まります。この交点(E)での価格は均衡価格(P)、取引量(数量)は均衡取引量(Q)と呼ばれます。PやQの値を求めるときに必要になるのが、需要曲線と供給曲線を使った連立方程式です。

微分!!!

下の図は、縦に利益、横に生産量を取ったグラフです。
利益は生産すればするほど増えますが、あるところで減っていきます。
その様子を図で表すと山の形のようになります。山の頂点が、利益が最大になる生産量です。
ここで、山の傾きを見てみます。
利益が最大になるところは、どうなっているでしょうか?実は、山の傾きは水平になっています。
水平になっている部分は、この曲線を表す数式を微分した数が「0」です。
なぜなら、微分は線の傾きを表したものだからです。

縦に利益、横に生産量を取ったグラフ 利益最大の生産量、山の傾きは0、すなわち、微分して0とおく

と、紹介してきましたが、よくわからない人もいますよね。
そんな人のために高校数学の復習をしてくれる授業を用意している大学もあります。
「数学がわからないからやめた」はもったいないです。
ちょっとでも経済学に興味を持ったなら、ぜひ自分でもっと調べてみましょう。
もしかしたら自分の進路につながるかもしれません。

学校紹介 経済学・経営学・商学が学べます

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