中央工学校は校舎を“生きた教材”と考えています。それは、本校の教育が建物を知るだけに留まらず、設計し、建造できる技術を学ぶことを最終目的としているからです。それを具現化した校舎が2019年3月に完成しました。
直接見て触って確かめることで、知識が経験によって裏打ちされていきます。何でもすぐに調べられる時代ですが、大理石は持ってみなければその重さは分からず、檜は嗅いでみなければその香りを伝えられず、道具は手にしなければその便利さも危うさも実感できません。
技術を習得するのが“人”である限り「経験の積み重ね」は避けて通れません。その事実に目を背けないことが、本校の提唱する「厳しい実務教育」の本質です。